妖怪学校の不良達

「人間との適切な距離を保った共存共栄」をモットーに掲げる、妖怪学校の不良生徒達です。

学校では「人間社会と生きていくための思想」、「各々の一族に受け継がれている伝統(妖怪としての性質)、アイデンティティの継承」、「人間にバレないように闇に溶け込む方法」などを教えています。

彼らはそれぞれ、どれかが壊滅的という感じです。

学校は、人間の世界と結界で区切られた、妖怪達が住む区画の中にあります。

人間がこの区画を認識することはできませんが、性質として、死して後妖怪になり、この世界に来た元人間もいます。

人間を殺害してしまった妖怪は、区画内の法によって消されます。

たとえ妖怪としての性質の中に「人間を殺す」というルールがあってもです。人間は脅かすに留め、絶対に見逃さなくてはいけません。

妖怪達の世界は、人間に馴染みやすくするため、人間の社会や文化を真似て作られています。ただ、参考にした時代が少し古めのようです。妖怪学校はその産物です。

まだあまり法整備が整っておらず、不満を持ちながら生活している妖怪がたくさんいます。

大昔に妖怪が悪さをしていた時代、人間との大規模な争いがあり、その戦争の中で主戦力であった大妖怪達(九尾や大天狗など)が軒並み封印されてしまったのが原因で妖怪側が負け、生き残った妖怪達は住処を追いやられました。

その残党が作った世界が、現在の区画の元になっています。

当時の戦争で、妖怪達が人間達の住む世界に向かって進軍する姿は『百鬼夜行』と呼ばれました。当時の戦争そのものを指して、現在『百鬼夜行』と呼ぶこともあります。

元来妖怪はプライドの高い生き物なので、区画の誕生経緯や現在の状況をよく思わない者がたくさんいるという感じです。共存に賛成の保守派、もう一度『百鬼夜行』を起こすべきだと主張する強硬派に分かれています。

不良生徒達は、そんなピリピリした不安定な環境や大人達への不安を少なからず抱えています。グレるべくしてグレました。

区画内の政府が少し不穏な状況にあります。

封印されてしまった大妖怪達は、死んではいません。


ここまで設定を作っておいて、正式な作品名がありません。思いつかない。




デザインのラフ

話を描くとしたら、なんとなくあまりギャグにはならないような気がします。

BANG-JOE

齊藤 万丈(さいとう ばんじょう)です。